超音波総論☆
心エコー☆
腹部エコー☆
MCV・ABR☆
スパイロ☆
<超音波総論>
<超音波総論>
可聴域 ・・・20〜2万Hz
医療診断用・・・1M〜20MHz
周波数・・・一秒間に繰り返される、波の回数のこと
波長 ・・・山から山、または谷から谷の距離のこと
伝播速度・・・音が物質を伝わる速度
固有インピーダンス・・・媒質の密度と伝播速度の積で表される
温度で変化する。
スネルの法則・・・入射角・反射角・屈折角の関係を表す法則
減衰・・・超音波が物質を伝わっていくに従って、音の強度が減少すること
干渉・・・同位相が重なった場合2倍の高さ、逆位相の場合打ち消しあう
スペックルノイズは、干渉による
音場・・・音が伝わる範囲。
近距離音場・・・平面波
遠距離音場・・・球面波(メインローブとサイドローブがある。)
連続波・・・連続的に音を出す
いつ発した音の反射波であるかを同定できないので、反射源までの距離を決定できない
パルス波・・・断続的に音を出す
距離分解能・・・超音波の進行方向の分解能
方位分解能・・・進行方向と直行する方向の分解能
<超音波の特徴>
・周波数が高くなると、波長は短くなる。
・周波数が高くなると、減衰は大きくなる。(深部まで届かなくなる)
・周波数が高くなると、指向性はよくなる。
・周波数が低くなると、波長は長くなる。
<ドプラ法>
パルス・ドプラ法・・・超音波をパルス状に発信し、パルス波の間に受信する
測定可能深度に、制限あり
測定可能速度にも、制限あり
エイリアシングは、測定血流速度が速いと起こる
連続波ドプラ法・・・超音波を連続的に発信し、別の探触子で受信する
反射源を特定できない
早い血流の測定も可能
カラードプラ法・・・パルス・ドプラ法を用いて色によって、得られた情報を表示する
<受信器について>
ゲイン・・・増幅度の調節に用いる。高くすると、画面は明るく(白く)なる
STC・・・減衰によって起こる、反射波の強さを感度を変えるときに用いる
ダイナミックレンジ・・・コントラストをつけるのに用いる
<表示方法について>
Aモード・・・反射波の強さを振幅で表示
Bモード・・・反射波の強さを、明るさ(輝度)で表示
Mモード・・・ビームを走査せずに一定のビーム上の変化を輝度で表示
ドプラモード・・・あるサンプルボリュームの血流速度を振幅、時間を横にとり、
振幅の時間変化を表示
カラー・ドプラ法・・・ドプラモードを色によって表示
<走査方式について>
リニア式・・・直線的に平行移動させる
コンベックス式・・・直線的に平行移動させる(腹部領域)
セクタ式・・・扇形に移動させる(心臓領域)
<アーチファクト(人工産物)>
・サイドローブ・アーチファクト
・多重反射
・鏡面現象
・レンズ効果
・音響陰影
・側方陰影
・後方エコー増強
<検体について>
体内のガスを極力排除するために、腹部エコーを行う前には絶飲食
<心エコー>
<Bモード法>
・傍胸骨長軸像(僧帽弁)
測定場所:胸骨左縁第3(4)肋間
・傍胸骨短軸像(僧帽弁口・大動脈弁)
測定場所:長軸像に垂直の位置
・心尖部四腔像
測定場所:心尖部肋間から長軸方向に超音波を入れる
・大動脈弁エコーグラム
特徴:大動脈は平行して動く2本の曲線。
拡張期…平行四辺形の箱型を呈す
収縮期…一本の線
上から右室流出路径(RVOTD):20〜40mm
大動脈径(AOD):22〜35mm
左房径(LAD):25〜39mm
3つの径は1:1:1である
・僧帽弁エコーグラム
特徴:拡張期…前尖は大きなE波と小さなA波でM型を呈す
後尖は対照的にW型
収縮期…一本の線になる
中隔とE点の厚さ:5mm以下
EFスロープ(DDR):60mm/sec
・左室エコーグラム
特徴:拡張期…心室中隔が前方に、左右後壁は後方に
収縮期…心室中隔が後方に、左右後壁は前方に
右室径(RVD):10〜20mm
心室中隔厚(IVST):7〜11mm
左室拡張終期径(LVDd):38〜54mm
左室後壁厚(LVPWT):7〜11mm
左室収縮末期径(LVDs):22〜38mm
<ドプラ法>
・パルス・ドプラ法・・・速い速度は、折り返し現象を起こすので測定不可
僧帽弁口・肺静脈・左室流出路の測定で用いられる
・連続波ドプラ法・・・圧較差などに用いる
・カラー・ドプラ法・・・サンプリングボリューム内の血流が表示される
<心機能評価について>
・左室内径短縮率
(LVDd−LVDs)/LVDd×100 基準:28〜54%
・左室駆出率
SV/(LVDd)×(LVDd)×100 基準:60〜80%
・一回拍出量(SV)
(LVDdの3乗)ー(LVDsの3乗) 基準:50〜100ml
・心拍出量
心拍数×1回拍出量 基準:4〜9 l/min
・圧較差
儕=4×(血流の2乗) 基準:1〜2
<腹部エコー>
<アーチファクト(人工産物)>
1.サイドローブアーチファクト
(起こりやすいもの)…胆嚢
(鑑別が必要なもの)…胆泥(デブリエコー)や胆砂
サイドローブと反射源が直行している時に起こる。
サイドローブにあるものがまるでメインローブにあるかのように見える。
(対策)…体位変換や深呼吸
2.多重反射
(起こりやすいもの)…胆嚢(コメットエコー)
(鑑別が必要なもの)…胆嚢腺筋症
反射した波が上手く受信されず再び反射し、実際の反射源までの距離の整数倍の
位置に線状の虚像が現れる。
3.鏡面現象
超音波が横隔膜で反射し病変に向かった超音波は同じ経路で探触子に戻る、このとき
横隔膜を軸に対称に虚像が現れる
(対策)…体位変換や深呼吸
4.レンズ効果
(起こりやすいもの)…大動脈
腹直筋がレンズの役割をして、大動脈などがダブって見える。
5.音響陰影
(起こりやすいもの)…結石や骨
超音波を強く反射(または吸収)するものがあるとき、それより後方には
超音波が届かず画面上に黒い影として見える。
6.側方陰影
(起こりやすいもの)…肝細胞癌や乳がん
辺縁が平滑で球状の腫瘤に超音波を当てると屈折し、それより側方には
超音波が進まず、黒い影が生じる。
7.後方エコー増強
(起こりやすいもの)…悪性リンパ腫や中身が液状のもの
液状の中を通った波だけがエネルギー量が大きくなるという現象が起こり、
その後方は周囲と比べて明るく表示される。
<MCV・ABR>
一次ニューロン…大脳運動野→皮質脊髄路→脊髄側索→前角細胞
二次ニューロン…前角細胞→末梢運動神経→神経筋接合部
NMUとは…脊髄前角細胞とそこから出ている一本の運動神経とその支配する筋群
支配比:顔面→数個〜数十個
四肢→千個〜千数個
末梢神経の伝導の三原則…1.両方向性伝導
2.非減衰伝導
3.絶縁性伝導
<電極の種類>
針電極…波形の間隔を見る。
強い刺激により、干渉波を生じる。
NMUの分離にはこれを用いる。
☆スパイク放電(数msec〜10msec):顔面→0.5〜1mv
四肢→1〜2mv
☆刺入時活動電位:1〜3mv・100〜300msec
皿電極…波形の振幅を見る。
動作学などに用いる。
<異常の種類>
安静時の異常と随意弱収縮時の異常
<誘発について>
<スパイロ>